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2012年03月16日

第28号 海外へ飛び立つ二人

 JICA(国際協力機構)のボランティアとして海外へ赴任する二人から話を聞きました。黒木正樹君は、ケニアのサファリパークで環境保護活動に携わります。ご存知の人もいるでしょうが、ケニアでは象牙密売などを目的とした動物乱獲が大きな問題になっています。そのような動物乱獲を職業にする大人にならないように、動物保護の意義を小中学生のうちから教育する必要があります。黒木君はそんな仕事に就くのです。さらに、サファリを訪れる観光客相手に動物保護についてプレゼンテーションを行う仕事もあるようです。彼の趣味はカメラですから、サファリで撮った写真をプレゼンテーションにも活用できるでしょうね。彼は、メキシコ勤務を希望していたのですが、英語ができるということと、教員免許を取得しているということで、JICAのほうからケニアでの環境保護活動参加を提案されました。ケニアは英語圏ですし、小中学校で指導するには教員免許を持っていたほうがよいということになったのでしょう。JICAのボランティア派遣は2年ですが、帰国後は大学院への進学も考えているようです。JICAボランティアでの経験を評価してくれる大学院があるのです。その他にも世界銀行などへの就職も可能性としてはありますので、このボランティアでの経験は大変優遇されていると思います。

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◆写真上:黒木 正樹くん(2012年卒業)(JICA海外青年協力隊:ケニア)
◆写真下:橋 春人くん(2012年卒業)(JICA海外青年協力隊:パプアニューギニア)

 さらにもう一人の高橋春人君は、いつか外国に住んでみたいと考えていたようです。加えて、JICAの支援活動に関心があったこともあり今回応募しました。第一志望はセネガルでマングローブと養蜂の仕事に従事したかったのですが、結果的にパプアニューギニアに行くことになりました。ここで村落開発という事業に参加します。農林水産関係の仕事を通して部族が自給自足できるように支援する活動に従事し、最終的には村落のコミュニティ作りに関わるという内容です。公用語は英語ですが、部族のことばも勉強するそうです。

 二人はそれぞれ3ヶ月半に及ぶ事前研修を受け、6月末に赴任します。さらに現地で1ヶ月の研修を受けて、配属先へ就きます。研修は業務に関わる具体的な内容と語学研修です。二人とも、それぞれの国にとって大変重要な仕事に携わります。慣れ親しんできた日本とはかなり異なるいわば未知の世界へ飛び込むのです。二人と話していて、貴重な経験を通して世界貢献という重要な任務に就くという気持ちの高まりがあるように感じました。

 伊東マンショが天正遣欧少年使節としてローマ教皇に謁見して帰国するまで8年かかっています。命がけの船旅でした。若者とは何か。端的に言えば、失敗を恐れず自分が志す道(未知)へ挑戦することではないでしょうか。国や地域によって、人々の考え方、習慣などの違いもあるでしょうから新鮮な驚きや出会いがあるかもしれませんね。それもいい勉強になります。大学を卒業するということは、今までの大学での学問(academic studies)から現実の世界での学び(real life learning)へ移行していくということになりますが、それにしても、いきなり「未知との遭遇」ですから刺激的で魅力100%ですね。本学で学んだアクティブ・ラーニングを駆使して現地コミュニティにうまく順応し、現地の人々から評価されるような成果を出していただきたいと思います。また、在学生の中からもこの二人に続き挑戦する学生が出てきてほしいものです。

学長室の窓から
学長 隈元 正行

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2012年02月29日

第27号 韓国留学を終えた学生から聞く

 本学は韓国のスンミョン女子大学、ソウル市立大学とそれぞれ学術協定を結んでおり、お互いに学生を留学生として派遣しております。この度、ソウル市立大学の留学を終えた3年生の森園夏織さんと地村梓さんから話を聞きました。

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写真左:森園 夏織さん(3年)
写真右:地村 梓 さん(3年)

 留学生対象の授業は英語で行われており、アジアや欧米からの留学生と学ぶ環境は満足のいくものだったようです。2年次に海外留学を一度経験していることもあるからでしょうか、今回の留学は前回の留学以上に英語を使う機会に恵まれたようです。必修の韓国語の他に、マスメディア、アジア研究、韓国研究、韓国と国際化等の科目を選択履修しました。授業は20~30人でプレゼンテーションする機会もあったようです。さまざまな国から来ている学生と議論するわけですから、よりグローバルな視点から物事を考えるいい機会になったのではないでしょうか。3年次のこの交換留学制度は経済的支援も受けられるし、2年次の留学経験を活かしさらに充実したものにできる、と二人とも高く評価しています。本学の学生には是非この留学制度を活用して欲しいとのことです。

 さらに、留学生用の談話室があり、そこでは韓国語以外のさまざまなことばの勉強会も行われており、地村さんも日本語の講師を務めたようです。

 二人とも今回は寮に滞在しましたが、安いし特に問題はなかったようです。土日もさまざまなイベントがあり、退屈はしないとのこと。韓国語の授業にスムーズに入っていくには、留学前にハングル文字について読み書き位は勉強しておくとよいと提案がありました。

 話を聞いて、二人とも充実した日々を過ごしたことがよく分かりました。英語に磨きをかけ、また韓国語を学び、世界から来ている若者たちと学び合い、さらに一回り大きく成長した姿が見て取れました。大事なことは、誰にでも等しくあるチャンスをいかに活用するかでその後の人生観あるいは人生が変わることもある、ということです。

学長室の窓から
学長 隈元 正行

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2011年12月08日

第26号 交換留学生と歓談

 先日、帰国する交換留学生と歓談する機会がありました。9月から本学に留学していた韓国からの学生二人です。一人はソウル市立大学のHwang Jae Hong(ホワンジェホン)君で国際関係論専攻です。もう一人はスンミョン女子大学のKang Ye Ji(カンイェジ)さんで放送関係専攻です。マナーがよく好感が持てる二人です。

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写真右:Hwang Jae Hong(ホワンジェホン)君
写真左:Kang Ye Ji(カンイェジ)さん

ジェホンは宮崎に来た頃は大変でした。宮崎国際大学の授業は英語で行いますので授業についていくのに苦労したようです。周囲の人たちに助けられたと言っています。教員はゆっくり話すように努めましたし、留学担当職員や学生たちからも激励されました。努力したのでしょう。この数ヶ月で英語も日本語も上達したのがよくわかります。冗談を交えて話す好青年です。日本の他大学に留学している友人に会いに大阪にも行きました。今後のことについても計画を立てています。ソウルに帰ったら、先ずは大学の1学期が始まるまでの2ヶ月間日本語学校で日本語を学ぶそうです。その後、大学へ通いながら貿易会社でインターンシップを経験する予定だそうです。

 イェジは英語の方はできたのですが日本語は話せませんでした。それでも、周りの学生が親切で助けてもらったようです。おとなしい性格だと自分で言っていますが、本学は少人数で授業が行われるので話すのに抵抗がなかったようです。自然に恵まれたこの地で自分についていろいろ考えることができて良かったと言っています。友人もたくさんできたようです。将来の職業については本当によく考えて行動しているなと感じます。宮崎でも放送局見学をしましたが、ソウルでは、8ヶ月間放送局で、また大学を休学して6ヶ月間朝から晩まで国会で、それぞれインターンシップを経験しています。来年7月には大学を卒業しますが、韓国あるいは日本でジャーナリストとして仕事に就きたいと話してくれました。

 本学の授業については、二人とも対話型の少人数授業を高く評価していますし、大学の雰囲気も良かったようです。本学の学生との友情を今後とも大切にしていただきたいと思います。また、日本での経験をこれからの人生に活かしていただけるといいですね。「帰国したくない」とイェジが言いましたが、これは宮崎がとても居心地が良かったということなのでしょう。今後二人が日本と韓国の架け橋になってくれると嬉しいです。

学長室の窓から
学長 隈元 正行

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2011年09月30日

第25号 カンボジアを訪問して

 2学期が始まりすでに一ヶ月が過ぎました。この間、大学祭も終わりました。学生の皆さんご苦労様でした。今回は、8月のカンボジア訪問についてお話したいと思います。アンコールワットを見に行ってきましたが、アンコール小児病院にも立ち寄ることができました。この病院については、「学長室の窓から」第17号で本学卒業生の永野絵美さんを紹介した折に触れております。永野さんは、NPO団体職員として寄付金を集めそれをアンコール小児病院に送る仕事に携わっておられ、それに関わる広報活動等一手に引き受け忙しく活動されておられることはすでに紹介したとおりです。永野さんから病院のことを聴いたとき、機会があれば訪問したいと考えておりました。今回、その小児病院を訪ねてみて、さまざまなことが分かりました。

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<受付所>

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<自炊場>

 先ず、この病院を建てるために奮闘したのは日本人写真家Mr. Izuだったことが分かりました。彼は、カンボジアを訪ねたとき、貧困にあえぎ病院へも行けない子どもたちが多いことを知り、何とかしなくてはと活動を始めたのです。立派な病院でした。病院内のヴィジターセンターの職員から案内していただき話を聞くことができました。信頼のある病院なので遠くからも患者が来るのですが、交通費がなくて牛などの家畜や田畑を売る人もいるそうです。病院の待合室は大勢の子どもたちで溢れていました。HIVに罹患している子どもが多く、余儀なく入院をしなければならないこともあるのですが、ほとんどが貧困家庭で食事代もままならないために、病院内には畑があり自炊場がありました。日本ではとても考えられない光景を目の当たりにし、ことばを失いました。病院の敷地には医学部学生のための研修センターや歯科医院もありました。

 カンボジアと言えば、ポルポト政権時代、推定で200万人もの国民が虐殺にあったと書物に書いてありますが、仏領時代を経て内乱、ベトナムや合衆国の侵略など実に悲惨な歴史を繰り返してきた国ですね。医療・福祉、教育等でまだまだ課題が多く貧困から抜け出せないのは、紛争を続けてきたからではないでしょうか。

 話は変わりますが、最近、向井理主演の「僕たちは世界を変えることができない」という映画を見ました。これは実話に基づいた映画です。何となく漫然と学生生活を送っている医大生達が、150万円でカンボジアに小学校を建てませんか、というチラシに出会い、募金活動を行い、本当にカンボジアに小学校を建てるのです。「僕たちは世界を変えることができない」というタイトルですけど、それまで学校に行くこともままならない貧しい子どもたちが学校に行くようになるのですから、彼らは本当にすごいことをしたと思います。よかったら見てください。

学長室の窓から
学長 隈元 正行

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<アンコールワット>

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2011年07月27日

第24号 3年編入生に期待する

 今年の梅雨は例年になく早く始まり早く終わりました。その後猛暑が続いております。僕は梅雨の狭間に、綾町にホタルを観に行きました。少し雨模様ではありましたが、樹木に鈴なりのホタルを観ることができました。久しぶりでしたが、夏の風物として季節感がありいいものですね。
今日は、今年度本学に編入した学生4名と話す機会がありましたので、そのときの話しをしてみたいと思います。その学生とは、四俵美嶺さん、渡邊愛さん、川畑英里さん、そして久留(ひさどめ)嘉弘君です。

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 四俵さんは、愛知県出身で、アメリカの大学で2年半ほど学んで今年本学に編入しました。以前スペイン語も勉強されていたようです。考え方が大変前向きな学生だと感じました。MICと宮崎がすっかり気に入っているとのこと。嬉しいですね。将来は、飲料関係の企業に勤務したいそうです。すでに英語力は相当なものです。
 
 渡辺さんは、宮崎県出身です。高校の頃英語が嫌いになった時期もあるようですが、元々英語が好きだったのでしょう、地元の短大で英語を勉強されました。英語をもっと話せるようになりたいと入学の動機を話してくれました。MICでは最初の1週間大変だったようですが、段々慣れてきたそうです。先生のところによく質問に行くということです。将来は、英語を活かせる仕事に就きたいとのこと。しっかり勉強して希望が叶うといいですね。
 
 川畑さんは、鹿児島県出身です。鹿児島の短大で勉強されたのですが、専門は英語ではなく、経済でした。今、MICの授業についていくのが大変だそうです。特に、英語を聞きとることが難しく、周りの学生に聞くことが多いということでした。それでも、川畑さんは意志が固く、毎日、3〜4時間勉強しているそうです。立派ですね。きっと卒業までには、十分力がつくと思います。将来は空港で仕事がしたいとのこと。
 
 最後に、久留君ですが、彼も鹿児島県出身です。高校卒業後、アメリカの大学で2年半コンピュータに関する勉強をしました。大学の寮では、海外からの留学生と生活を共にするという貴重な経験をしたようです。現在、教職課程を履修しており、将来は英語の教員を目指したいと抱負を語ってくれました。

 今回、以上の4名の学生の皆さんが3年次に編入をしました。編入学までの経緯はそれぞれ異なりますが、各自、将来への希望を持ち、努力している様子がわかり、頼もしく思いました。孟母三遷ではありませんが、途中で進む道を変更したために、新たな決意と行動がそこに生まれたのではないかと思った次第です。皆さんのこれからの頑張りに期待したいと思います。和やかに、かつ率直な会話ができ楽しいひと時でした。

学長室の窓から
学長 隈元 正行

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posted by Masayuki Kumamoto at 11:49 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月03日

第23号 1年間のインターンシップ

 宮崎国際音楽祭も終わり、本格的な夏到来といったところでしょうか。今日のテーマはインターンシップです。皆さんの中には、ボランティア活動やインターンシップを経験した人は、結構いるのではないでしょうか。しかし、1年にわたるインターンシップとなると、簡単に参加できるものではないでしょう。今日紹介する本学2年生の高原康平君は、1年間のインターンシップを成し遂げました。正確には、10ヶ月です。海外での高原君の体験を聴いていて実にすがすがしい気持ちになりました。僕も、今大学生なら挑戦してみたいと思いました。

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 高原君は、「国際子ども支援団体H and H」のインターンとしてバングラディッシュで活動しました。首都ダッカから車で8時間かかるクリグラムというところです。貧しい子どもたちに日本から里親として年に2万円ほど経済支援をしている人たちが100名近くおられるそうです。毎日7〜8km歩いて学校へ来る子どもたちと遊ぶことが彼の仕事の一つだったようです。しかし、子どもたちは成長するにつれて学校に来なくなることが多く、よく家庭訪問したそうです。女の子は早期結婚し、男の子は労働を強いられ、勉強から遠のいていくとのこと。貧しい国の深刻な事情に触れ、彼はどうしようもない悲しさを覚えたそうです。同時に、自分がどれだけ日本で恵まれた教育環境にあるかがよくわかったそうです。日本の里親からの物資を半年に一度担当者がバングラディッシュに持っていくのだそうです。わざわざ持っていかなくても送ればいいと思われるでしょうが、そうすると盗難にあうことが多いのですね。
 

 義務教育は小学校5年、中学校3年の計8年ですが、無事卒業できる子どもは幸せだと思います。高校や大学へは一部の者しか進学できないようです。高原君は、バングラディッシュを少しでも豊かにするために現地NGOとの企画・立案などに携わり、毎日メールで日々の活動を報告していたそうです。さらに、日本のODAが支援して事業を立ち上げても、その後、現地のNGOに経営を任せるとなかなかうまくいかなくなることも目の当りにしたようです。自立を促すことが難しいということでしょうが、これも教育制度が順調に機能していないからかもしれませんね。
 

 高原君の話を聴きながら思いました。1年でこれほどまでに自信と誇りを持って話ができるとはなんと素晴らしいことでしょう。学生の皆さんには、学問や読書で知識と論理的思考力を鍛えていただきたいと常々思っております。さらに、高原君のようにさまざまな社会体験をし、世界(世間)を見て視野を広げてほしいですね。

学長室の窓から
学長 隈元 正行

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posted by Masayuki Kumamoto at 19:30 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月23日

第22号 海外で仕事をする卒業生

 MICの学生の皆さん、こんにちは。皆さんは海外で勤務するにはどのような力が必要だと思いますか。機会があれば是非挑戦したいという希望を持つ人もいるでしょう。勤務してみたいけど自信がないと思っている人もいるでしょう。中には、治安のよい日本以外での勤務は考えられないと考えている人もいるでしょう。今日は、本学卒業生で海外勤務を経験した鎌田真徳(かまだまさなり)さんにお話を聞きました。

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 彼は、本学卒業後、豪州のクイーンズランド大学大学院でホテル経営学を学び、シンガポールで仕事を始めました。三菱鉱山関連の会社に現地採用されました。鉱山の会社ですから鉱石を採るのですが、採掘した鉱石をそのまま売るのではなく、タングステンとカーバイトから硬い鋼工具を作り、それを自動車会社に販売するのです。彼の仕事は、シンガポールを拠点にして、タイ、ベトナム、インドネシア等に出かけ、現地の代理店に鋼工具を販売することです。

 ここまでの話を聞いて、皆さんは、単なる営業マンかと思われるかもしれませんが、これで話が終わるわけではありません。この先が面白いのです。アジアの人たちは、会議でも記録をとるということを知らなくて、次に訪問した折、前回訪問したときの話が途切れてつながらないのだそうです。申請書などの文書作成の習慣がない国もあるようです。ですから、次に訪問したときに、彼らは、「聞いてない」「覚えていない」等と言うのだそうです。彼らに10のことを話しても、1か2程度しか理解してもらえないこともあるようです。困るのは、分からないときに分からないと言わないことだそうです。また、その日暮らしの人たちも多く、貯金するという考えもなく、時間にもルーズな人が多いようです。ですから、日本人のビジネスの仕方は高く評価されているようです。国が異なれば、しきたりや考え方が違う。面白いですね。

 今回、鎌田さんから貴重な体験談を聞かせていただきましたが、MICで学んで役に立ったことは何かとお尋ねしますと、コミュニケーション・スキルとプレゼンテーション・スキルだと答えてくれました。さらに、大学院のことについて尋ねましたら、授業中の英語でのやりとりや、プレゼンテーションは特に問題はなかったそうですが、読んだり、書いたりすることはかなり苦労し鍛えられたようです。MICの学生には是非とも参考にしていただきたいコメントだと思います。彼から頂いたMICの学生へのメーセージは、「前向きにこつこつ努力すること」です。彼は英語が得意だとばかり思っていましたら、彼曰く、本学1年次のTOEICは290点だったそうです。しかし、そこから彼の努力が始まるのですね。2年次のカナダ留学に加え、3年の冬にニュージーランドに3ヶ月留学し英語を鍛えたそうです。目標を持ち、いかにしてモティベーションをあげていったかがうかがえます。

 残念ながら彼の勤務していた会社が事務所を閉じたため、このたび帰国しました。しかし、彼の英語力、ビジネスの経験、自信を持って話す説得力等が評価されたのでしょう。すぐに4社から内定通知があったそうです。これからも海外担当の仕事になるようです。鎌田さんにはまたいつの日かお話を伺いたいと思います。多くのMICの学生が、鎌田さんのように世界に羽ばたいてほしいですね。

学長室の窓から
学長 隈元 正行

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posted by Masayuki Kumamoto at 16:30 | Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月09日

第21号 新入生を迎えて

 MIC(宮崎国際大学)学長の隈元正行です。2011年この春入学した新入生並びに転・編入生の皆さん、入学おめでとう。MICは、少人数のクラスで学生中心の活動を行い、思考力、特に物事を分析的に、時には批判的に見る力を身に付けることを目指した大学です。さらに、使用する言語は英語ですから、異なる角度から物事を見ることが習慣になるのではないか、と期待しています。別の言い方をすれば、「異文化理解」ということです。さまざまな物の見方や異文化に触れることは、柔軟な態度や姿勢を育むのではないかと考えています。

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 保護者の皆様に一言申し上げます。新入生を迎えて1ヶ月経ちました。新入生は元気に学んでいます。ご安心ください。新入生にはオリエンテーションで話をする機会がありました。まじめに話しを聞いていましたし、落ち着いた態度は好感が持てました。時々、学内で新入生に話しかけるのですが、「授業についていくのは大変だけれど楽しいです」とほとんどの学生が、それも笑顔で答えてくれます。嬉しい限りです。授業についていくのは確かに難儀なことだと想像できます。高校時代と異なり、英語での授業、しかも内容も難しくなります。この1学期は英語によるシャワーを浴びますので相当疲れるだろうと思います。しかし、だんだん、慣れていきますので特に心配は要りません。
 
 学生支援の体制もできています。カウンセラーの先生が新入生一人ひとりと面談をしています。特に心配なことがあれば、今後いつでも相談できます。また、授業のことで尋ねたいことがあれば、小中高の学級担任に相当するアドバイザーの先生(日本語が分かる)がいます。全員月に1回その先生と面談することになっています。さらに、先輩の中にアドバイザー・アシスタントと呼ばれる学生がいて、生活面から修学上の悩みまで相談に乗ってくれます。新入生はすでにそのアドバイザー・アシスタントの学生たちと、1泊2日の研修(大学生活をより豊かに過ごすために行われた研修)で話す機会がありました。
 
 一人ひとりの学生について、ここで申し上げることはできませんが、今年の新入生は元気があり、サークル活動にしても意欲的に参加していると聞いております。
 
 保護者の方々は、特に県外の方については、いろいろご心配もおありかと思います。そういう場合には遠慮なさらずに大学の学務部へご連絡いただけたらと思います。私ども、教員と職員が連携を密にして学生の支援に取り組んでおりますし、さらに保護者の方々と連携を図りながらMICの教育活動に邁進する所存です。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


学長室の窓から
学長 隈元正行
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2011年01月31日

第20号 医学の道を歩み始めた本学卒業生

 医学の分野で世界に誇れる成果を収めている日本人の活躍について、最近よく報道されることに私は注目しているのですが、今日はこの医学の分野に挑戦している本学卒業生を紹介したいと思います。その人は根本隆行さんです。本学を2004年に卒業した後、宮崎大学医学部に進学し、博士号を取得しました。現在は、医学部に残り、研究をしながら助教として学生に指導をしています。根本さんと話した主な内容を質問形式でまとめました。
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(隈元)大学院での研究内容はどうですか?
(根本)糖尿病治療薬で知られるインスリンは、脳・神経系においても記憶や学習を司ることが明らかになってきました。インスリン機能の低下した糖尿病患者はアルツハイマー病発症率が健常者よりも高いことが近年話題になっています。欧米では、インスリンによるアルツハイマー病や認知症の治療が試みられており、臨床での応用が期待されています。私は大学院で、体内のインスリンをキャッチするインスリン受容体について研究してきました。そこには、小宇宙を思わせるさまざまな分子メカニズムが存在しており、博士号を取得した今でも継続して研究をしています。

(隈元)MICでやっておくべきことはどんなことだと思いますか?
(根本)もちろん英語にどっぷり浸かることが望ましいと思います。MICは人が環境を作り、環境が学生を育むすばらしい大学です。このような環境で精一杯充実した生活を送ることが自分自身を向上させることになると思います。大学院に進学を考えている人は、更なる英語力、特にライティングを身に付けることをお勧めします。その後の論文や研究を構築するための道具になるからです。就職する人は、やはり政治、経済、歴史でしょうか。社会に出ればその会社に適した能力・技術だけでなく、人間力が問われます。是非懐の深い社会人になってほしいと思います。

(隈元)現在の仕事についてお聞かせください?
(根本)大学に勤めているので学生への指導はもちろんですが、医学研究も活発に進めています。研究成果は論文として海外に発信していますが、MICで培った英語力は今でも大切な仕事道具です。大学内では同じ研究チームで黙々と研究を進めていますが、学会や研究会等では国内外問わず多くの方と触れ合う機会の多い仕事です。その中で良き指導者、恩師に出会えたことが私にとって最高の喜びです。

(隈元)MICの学生へ何か激励のことばをいただけますか?
(根本)社会は想像以上に厳しく、激しく流動しています。時にははじかれることも少なくありません。しかし、なんびとも受け入れてくれる社会が存在するのも事実です。先ずは飛び込んでみること。かつて空を飛びたいと願った若者が飛行機で空を飛んだように、将来の自分はこうありたいというビジョンを持っていれば、それに近い自分を構築できるのではないかと思います。


 根本さんは終始落ち着いて言葉を選ぶように話され、誠実さが感じられました。そして、MICには、これからの日本を背負う本当にすばらしい学生がいるのだと改めて感じました。夜遅くまで研究に没頭する根本さんですが、仕事ができる今の状況に感謝し、何一つ不満の声は聞かれませんでした。「足るを知る」ということばがあります。おそらく根本さんはそんな心境で仕事に打ち込んでおられるのではないでしょうか。根本さんの今後の活躍を期待したいと思います。

 学生の皆さん、根本さんの話をどのように感じましたか。淡々と話す根本さんですが、相当勉強されたのではないかと察します。学生の皆さんも根本さんを見習って、粘り強く勉強してもらいたいと思います。学生時代ほど時間がとれるときはないかもしれません。特にこのような長い休暇中には、時間がありますので日頃できないことをすると良いと思います。読書や自分の将来についてじっくり考えてみるといいですね。

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学長室の窓から
学長 隈元正行
posted by Masayuki Kumamoto at 08:44 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月07日

第19号 大学院で学ぶ卒業生

 明けましておめでとうございます。今年の皆様のご多幸をお祈りします。冬休みに帰省していた卒業生二人が遊びに来ました。二人とも大学院1年目です。よく勉強しているようです。大学院に関する情報として参考にしていただければ幸いです。一人は大阪大学大学院言語文化研究科言語文化専攻の松井テレサさん、もう一人は秋田県にあります国際教養大学専門職大学院グローバルコミュニケーション実践研究科で英語教育実践を学ぶ久保舞里沙さんです。

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  左が松井さん、右が久保さんです。

○隈元〜大学院の様子について聞きたい−
松井さん〜学生の半分が留学生であること、総合大学なので大学学部のいろんな授業も受講できることが魅力。言語学の分野は関西が強く有名教授が大阪での学会に集まるし、研究するには恵まれた環境にある。
久保さん〜授業はすべて英語で行われる。海外の大学卒業生、社会人、現役の高校英語教員などが学生で、授業では貴重な意見交換ができるのがいい。readingやwriting の量が多く、大変だけれど鍛えられていい。さまざまな分野の人たちと関わり、教育現場を見て、将来に対する考えが深まる。

○隈元〜MICを振り返ってどう思うか−
久保さん〜MICで学んでもっと学びたくなった。MICの良さをもっといろんな人に知ってほしい。MICではプレゼンやディスカッションをやっているので大学院でも抵抗なく教授や学生たちと英語でディスカッションができる。
松井さん〜大学院の、特に日本語で行われるプレゼンは原稿を読むだけの人が多い。私は、絵を使いジェスチャー、アイコンタクトに配慮してプレゼンしているが、これはMICで学んだことだ。

○隈元〜MICでもっとやっておけばよいことは何か−
松井さん〜日本語で論理的に話す訓練をしておくといい。さらに、大学院はより専門的に学ぶので、学部時代からその専門の基礎を学んでおくといい。
久保さん〜アカデミックライティングをもっとやっておくといい。APAスタイルやもう少し長めのライティングを沢山やっておくと大学院で役に立つ。Argument/Analysis/ Essay についても学部で学んでおくと、院で苦労しない。

○隈元〜その他何か伝えておくことはないか−
久保さん〜進学してよかった。進学したい人がいれば協力したい。
松井さん〜大学院情報がMICには足りない。少なくとも「大学院の歩き方」「大学院受験白書」などの雑誌は、就職・進学支援室に置いてもらいたい。

 今回、貴重な大学院情報をいただきました。学生は参考にしてください。それにしても、二人は充実した日々を送っているようで嬉しく思います。


学長室の窓から
学長 隈元正行
posted by Masayuki Kumamoto at 13:28 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする